Magazine Engagement Conference

昨日、弊社でカンファレンスを開催した。USでは浸透してきた“Engagemnet”という新しい広告効果指標に関する概要の話と、ADK様と進めてきた「測定」の方法・結果・活用についての報告をさせていただく。概要は以下のとおり。

〜広告効果指標の新提案〜
Magazine Engagement Conference

1.What is Engagement?
早稲田大学商学学術院教授　嶋村 和恵
2.5つの経験価値モジュール
コロンビア大学ビジネススクール教授　Bernd H. Schmitt
http://www.meetschmitt.com/
3.Engagementの測定
（株）アサツー ディ・ケイ　メディア戦略本部　亀井 典明

（2007.7.17（火）13：30-15：30　於：東京ミッドタウン）

ARFによる定義は、
"Engagement is turning on a prospect to a brand idea enhanced by the surrounding context."
http://www.thearf.org/about/news/2006-03-21adage.html
嶋村氏の訳によると、
"ブランドを取り巻くメディアの文脈で強化されたブランド・アイデアで見込み客をわくわくさせること"

今まで数値化されてこなかった「読者」と「雑誌」の結びつきを、雑誌がいかに貢献したかという視点で計測を実施した。またその際、以下の二つの貢献に注目。
「価値移転（Value transfe Effect)」 - 自らの価値を乗り移らせて、ブランドの価値を増幅する
「起動（Audience Activation Effect）」 - ブランドにとって好ましい、消費者の行動を誘発

初めての試みなので、独りよがりという印象を与えてしまうが、今後読者との「結びつき」を数値化するうえで一つの指標と機能していくと思われる。ただ、媒体も多種多様なので、ADK亀井氏によると、効果指標の標準的な測定方法として定着するか、媒体ごとにオリジナルの計測を行っていくかのいずれかになっていくのではないか？と。

Bernd H. Schmitt教授著、嶋村氏訳による著作2点