アメリカ出版研究会(2007/04/28)

メインスピーカー・高田鉄氏(オリオン書房専務取締役)
http://www.orionshobo.com/
立川駅周辺でドミナント出店を続け、地域と向き合い続けるオリオン書房専務の講演。現実と対峙しつつも、地域の顧客やスタッフのかたと常に誠実に向き合われ、非常に情熱的な人物だという印象。以下、メモ。
ドミナント出店は、地域に還元する強みをもつ(オリオン読書マラソンなど)
■顧客の評価が店舗の価値
■よりよい粗利の商品の開発
■「サービスの強化」に力を入れている
■「サービス」という視点では、書店を競合と考えていない
■出版社でしかもたない情報や視点を、店舗毎に提供・提案してほしい
■中学生が文庫を探せなくなっている??
→読み聞かせ世代が成長するものの、どこから手をつけてよいか戸惑っている
■他業種との積極的な取り組み


ゲストスピーカー・中島淳氏(140B代表取締役
http://www.140b.jp/
京阪神エルマガジン社を退社後、関西発メディア制作集団?「140B」を立ち上げられた中島氏が創業1年を振りかえるといった内容。「関西」という軸からブレることなくさまざまなクリエイター・出版社と商品を産み出し続けている。

その「140B」の商品づくりの作法
■「立派な企画書」より、「転がった話」「リアル感のある話」
■タイトル、ネーミングは「人の体を心地よく通る」ことが第一条件
■口で言うだけでなく「大白板に書いてみる」
■「ターゲット」などの業界用語の「うさんくささ」に敏感であれ
■「何が分かっているか」「何ができるか」よりも「何が分かっていないか」「何ができないか」を知ることのほうが重要
■商品も「何が載っているか」以上に「何が載っていないか」が大事
■発売日のキャンペーンは「ちゃんと話を積み重ねたか?」の合格発表

年内には中島氏自身の半生記も出るとか!?
ダイビル”にも行ってみなくては。
参考
http://www.asahi.com/kansai/fuukei2/OSK200605270012.html